理事長メッセージ

加入者の皆さまにおかれましては、日頃より当健康保険組合の事業にご理解とご協力を賜りまして、厚く御礼申し上げます。
 さて、新型コロナウイルスにつきましては、当社や健康保険組合も、これまで経験をしたことのない対応を手探りで行ってまいりましたが、ようやく5類感染症へ移行するなど収束の方向にベクトルが変わってきたように見受けられます。加入者の皆さまにおかれましては、約3年間大変なご苦労があったかと思いますが、引き続き感染予防にはご留意いただきますようお願い申し上げます。

 健康保険組合を取り巻く情勢についてですが、
いわゆる団塊の世代が75歳以上となり始め、2025年には団塊の世代全体が後期高齢者となることから、医療保険財政は本格的に逼迫し、その負担が支え手である現役世代に重くのしかかってくると言われております。国は、高齢者医療制度の見直しや被用者保険間の格差是正などの検討を進めるとともに、2023年4月より、少子化対策として出産育児一時金について過去最高額の引き上げを行うこととしました。
 当健康保険組合としても医療保険制度の検討動向を注視するとともに、出産育児一時金の法定額の改定に合わせ、昨今の出産費用の増高を踏まえ、当健康保険組合独自の付加金についても増額をすることといたしました。
 当健康保険組合においては、2021年度からの一般保険料率の引き下げに伴う収支の赤字分について別途積立金からの繰入れで対応することにしておりますが、そのような財政状況であっても、加入者の皆さまへの健康寿命延伸に向けた取組みや、社員やご家族のニーズに応えた各種サービスについて、水準を引き下げることなく、加入者のための健保事業を進めていきたいと考えております。

 今後とも加入者の皆さまのご理解・ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 

                                          2023年4月 

                                         理事長 忍 義彦